モノクロな一人舞台
どうも、けーいちです。
アニガサキも気づくと第8話、桜坂しずく回。
スクフェスを初期の方から知っている身としては感慨深い気持ちでした。早速感想書いていきます。
理想のヒロイン
演劇とスクールアイドルを両立させる桜坂しずく。どちらも追いかけたい夢。
アバンでは彼女の心の葛藤が描かれました。
日々努力を続けていてもなかなか自信に繋がらないしずく。頑張りたい自分と、自分を否定してしまう自分の葛藤でしょうか?周りと比べてしまうと尚更と言うこともありますね。
同好会がインタビューを受けていた際、『理想のアイドルを演じたい』と答えたしずく。
彼女らしいアイドル像。演じる事についてしずくが誰かに話したのはこれが初めてかも知れませんね。近く藤黄学園との演劇祭が行われるため、普段以上に意気込むしずく。
しかし部長から、主演予定だった作品の降板を言い渡されるしずく。
一年で主演するのもすごいですが、すぐにダメ出しを求めるところも流石ですね。
『自分をさらけ出す』芝居が必要。部長の言葉は、今のしずくにそれが出来ていないと伝えているようでした。それでもチャンスを求めるしずく。舞台少女だ……
歌いたい
誰もいない教室で力を込めて練習するしずく。それを見て違和感を覚えるかすみ。
かすみはとりわけ人が放つオーラのようなモノに敏感なのかも知れませんね。
校内新聞で同好会の記事が掲載される中、合同演劇の内容にも触れられていました。
再挑戦しているものの焦りを見せるしずく。彼女の、みんなの期待を裏切りたくない、嫌われたくないという内面も少し感じたりしました。
すぐに笑顔を見せますがその微かな変化を見逃さないかすみ。璃奈や他の生徒と話すうちに
主演降板の噂を耳にします。可愛いや表情にこだわるかすみならではのしずくの変化に対する気づきが個人的に好きです。
向き合う相手
ずっと葛藤を続けるしずく。昔から人と違うと思ったときに不安だったしずく。
自分を隠すようになった自分が自らをさらけ出すことなんてできない。
このシーンが舞台の情景なのか彼女の内面なのか名言はされていませんが、しずくが自分に悩んでいたことは後のセリフからもわかります。しずくもまた、ずっと一人で葛藤してきたのでしょう。
落ち込むしずくを遊びに誘うかすみ達。断る間も無く出発する感じいいですよね。
1年生同士で遊んだりするシーンも初めてで中々新鮮です。
自分が 桜坂しずくだって事を忘れられるの
演じている時が一番堂々としていられると答えたしずく。何もきにする事なく打ち込める、彼女にとって演じることは自分でなくても構わない時間かも知れません。そんな彼女が迎えた試練が自分をさらけ出す芝居。
いろんな役を表現してきたけれど自分を出したことはないと感じているしずく。
自信がなく前を向けなくなってしまいます。
大好きの魔法
しずくを心配する二人。璃奈はしずくの抱える悩みを感じとっていました。
愛さんとの出会いで変わり始めることが出来たと話す璃奈。
しずくにもそんな人がいたらきっと。
ここでハッと気づくのがかすみなの最高ですね。
しずくの元へ駆けつけるかすみ。けれど心配させたくないしずくは笑顔を見せます。けれど涙の跡を見逃さないかすみ。こういう時のかすみの仲間に対する接し方が本当に好きです。
ずっと自分に自信がない事を打ち明けたしずく。物語が好きで台詞や歌を歌うのが大好きなのと同時に周囲からおかしな目を向けられる事が怖かった、些細な事でも誰かに否定される事を恐れてしまったのかも知れません。自分をさらけ出すことが一番怖い、もし否定されたら、そう考えるだけで前に進めなくなってしまっていたしずく。
わたしは 桜坂しずくの事大好きだから!
この喝の入れ方がまさにかすみって感じですね。認められたくて踏ん張ってきた中須かすみが不器用なりに気持ちを伝える、青春の一言に尽きます。そんな彼女から放たれた大好きの一言はこの時のしずくには魔法だったと思います。
この時の笑顔はきっと心からの笑顔でしょう。目の前の窓を開き、空を見上げることが出来たしずく。友達の言葉が自分を認め、素直になれる魔法になった瞬間かも知れません。
やっぱかすみんは魔法使いです✨
強く駆け出す
遂に本番の日。オーディションで再び主演の座に返り咲くことが出来たしずく。仲間からのエールを受け取り本番に臨みます。
これまでのしずくの葛藤は作品のセリフともリンクしていることがわかります。自分を否定していても、それでも夢を諦められないもう一人の自分。これまでのしずくは、そんな自分の気持ちに素直に向き合えなかったのかも知れません。
どんな気持ちも全て紛れもない桜坂しずく自身。強く自分と向き合うしずくの姿はきっと誰よりも凛々しく美しく観客に映っていたはずです。全てと向き合うことで自分を表現できるようになったしずくの顔が、ふと大女優という言葉をよぎらせました。
Solitude Rain
自信がない自分、演じるのが大好きな自分、どの自分とも向き合うことで誰にも負けない自分の色を見つけ出したしずく。孤独というより孤高という言葉が会うかも知れません。振り付けや歌詞の力強さに圧倒されました。
応援してくれる人
しずくの強さと同時に、彼女を応援してくれる人は同好会だけではないということも嬉しかったです。いろんな人に応援され期待され、自分をさらけ出すことが出来た彼女が改めて伝えたメッセージで締めくくるのも本当に美しいですね。
本当のわたしを見てください
終わりに
8話もあっという間でした。しずく回、個人的にかすみんをますます好きになってしまったのと同時に演劇部の部長の語らずもしずくを心配している姿がとても好きでした。大好きの魔法で自分と向き合う勇気を見つけたしずくが駆け出していく。素敵な青春の1ページでした。
次回は9話『仲間でライバル』 お当番回としては9人目の果林さん。ちょっと道に迷ってそうな気もしますがどうなるのか気になります。今回もありがとうございました。
以上、けーいちでした。