それぞれの想い
どうも、けーいちです。どう書けばいいかわからない部分も多かった話ですが感じたもの、そこから期待していったもの込みで、11話の感想を書いていきます。
みんなの夢
スクールアイドルフェスティバル実現に向けて早速生徒会にイベント申請を申し出た侑たち。
談go……もとい生徒会長の合意だけでは成立しない所も立派な生徒会ですね。現状の不明点を追及されます。
生徒会の人たちがスクールアイドルという存在を知るタイミングでもありますね。
開催地や規模などいろいろな問題が浮き彫りになりましたが、それをクリアできれば実現も夢じゃないということがわかります。
とても大変なイベントですが、実現できたらとても素敵な空間になる。この率直な文からは杉と応援したくなる熱意が感じられます。この時の生徒会の彼女の表情にはそんな優しさが感じられました。優しい声援を受け、同好会の、全てを巻き込んだ挑戦が始まります。
それぞれの形
生徒会での指摘をポジティブに受け止め、出来る事を進めようとする同好会。早速会場候補を回って行きます。それぞれの思い入れのある場所を回って行きますが見事にバラバラ。かすみがダイバーシティの階段に対する思いを口にした時、旧同好会のメンバーも自然と呼応するような雰囲気になっていたのがなんとも良いですね。
夢へと歩き出す
他校との打ち合わせに行く侑を見送る歩夢。もしかしたら侑を送り出すのはこれが初めてかもしれませんね。本当に物凄くわずかなんですが、歩夢の細かい変化に心の機微のようなものを感じます……
東雲・藤黄も正式な決定ではありませんが、スクールアイドルフェスティバルの話をとても前向きに受け入れてくれました。本当に全てのスクールアイドルが参加できるお祭りが、少しずつ近づいてくる雰囲気ですね。(そして姫乃ちゃんおめでとう……✨)
見たい場所、立ちたい場所
少しずつ課題を進めて行きますが、なかなか場所を絞り込めない状況。歌いたい場所について聞かれた歩夢ですが、明確に答えることはできませんでした。裏を返せば、歩夢にとって場所自体はあまり重要ではないのかもしれません。
かすみんBOXで会場候補のアンケートを求めてましたが投票0。夏休み中なので当然といえば当然。多くの生徒にもフェスの企画を知ってもらいたいところなのでやり方自体はとても良いんですよね。
同好会にクッキーの差し入れを持ってきた璃奈のクラスメート。フェスの話を聞いて胸を躍らせます。まだ正式な許可はないため大きく告知はしないつもりでしたが、やっぱりみんなにも知らせて欲しいと伝える璃奈。スクールアイドルを大好きな気持ちでもっとたくさんの人と繋がりたい彼女だからこそ、知らない誰かの声も聞いて見たいと思ったのかもしれませんね。
フェスに向けて体力づくりも欠かさない同好会。応援されているあたり、もうすっかり学内では有名なんでしょうね。同好会の存在が大きくなって行くにつれて、歩夢と夕の距離が少し遠めに描かれているのも見逃せませんね。
夕方、部室で侑を待つ歩夢。その視線の先にはお揃いのパスケース。この時の歩夢はどんな夢を見ていたのでしょうか?瞼を開いた先に夕の笑顔を見つけて安堵したかのような表情がとても印象的です。
一緒の帰り道ですが、話はどのようにすればみんなの夢を叶えることができるか?一緒の時間はあるけれど同じ場所を見ることが少しずつ減ってきてしまっているように見えました。
夢が溢れる街(キャンバス)
いよいよ再申請に訪れた侑たち。そこには満杯になったかすみんBOXもありました。これまで候補地を絞り込むことを考えてきましたが、口コミで広まったみんなのメッセージを見て改めてどの場所も素晴らしいことに気づく同好会。だからこそ場所は選ばずにやりたい場所で歌う、街全体を巻き込んだお祭りのようなフェスにしたいと伝える侑。そこにはスクールアイドルとファンの想いが凝縮されていました。
みんなが大好きなことを表現できる、街全体でスクールアイドルフェスティバルという虹色の世界を描くような空間に見えてきました。フェスにかける侑たちの考えや情熱を受け、生徒会としての承認もおりました。
何より副会長がせつ菜推しになっていたのがなんとも言えないですね✨
大好きに早いも遅いもないという侑の言葉通り、全ての人が楽しめるフェスがやっとま間近まで迫ってきた感覚ですね
みんなの夢≠私の夢
学校の許可がおり、ついに始動することができたスクールアイドルフェスティバル。みんなで奔走する中、侑とせつ菜はすっかり同好会の中心になっていました。この二人はもともとグループとしてまとめる上での相性が良いのも事実かもしれません。
そんな姿を見て浮かない表情の歩夢。せつ菜と買い出しに行くことになり、ずっと気になっていた合宿の夜のことを質問します。せつ菜はピアノの率直に話をしますが、侑がピアノを練習していることを知らなかった様子の歩夢は驚きを隠せません。
私の知らない侑ちゃんがいる
きっと歩夢にとって、今の侑はどんどん自分の知らない世界に踏み出して行ってしまって自分を見てくれていないと感じているのかもしれません。みんなの夢を叶えようとすればするほど、自分から離れて行ってしまうような感覚。
これまでにない不安が歩夢を包み込んでいたと思います。特にピアノの事は全く知らなかったのでしょう、なぜせつ菜には話していたのか問い詰めてしまう歩夢。すかさず言葉を返す侑ですが、彼女が語ろうとした未来への言葉は今の歩夢にとって不安を助長させる要素でしかなかったでしょう。
その姿は、昔からずっと側にいた大切なものをできる限り留めておきたいという純粋な心の表れに見えました。突然の歩夢の行動に何もできない侑。歩夢が求めた答えは、侑だけのスクールアイドルでいたい。そして私だけの侑ちゃんでいて。か細い声の中に、歩夢の譲れない想いが介在していました。
終わりに
なんとも次回がきになる終わり方でした……。色々な意味で話題となった11話ですが、根幹としてのみんなの夢と自分の夢が相対してしまったらどうすればいいのか?というテーマを改めて長かけられているようにも見えました。未来は楽しみな反面不安もあります。その不安が強い時、人は大切なものを話したくないと思うのかもしれません。
次回12話『花ひらく想い』再び歩き出す歩夢ちゃんの姿を夢見て筆を置きます。
以上、けーいちでした。