劇場版の感想 消えない想い、もう一度見つけた大切なもの

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初めまして、KH(けーいち)と申します。

劇場版ラブライブ!サンシャイン!!

The School Idol Movie Over the Rainbow

 

この作品について語りたい事やまとめてみたいことがあまりにも多かったので、

初めてまとめ記事を作成しました。

 

主にSaint Snowに焦点をあてております。

ぜひ見ていってください!

※ネタバレを含むため、劇場場本編を見ていない方は映画を見てからご覧いただくことを推奨します。

 新しい一歩を踏み出そうとする新生Aqoursと鹿角理亞

ラブライブの大会も終わり、それぞれ新しく活動しようとする新生Aqoursと鹿角理亞。

しかし、現実はそんなに簡単ではありません。

 

Aqoursは統合先の学校に

これまでのスクールアイドル活動は決して遊びでやっていたわけじゃないと

認めてもう必要がありました。

 新しい学校での部活動報告会でそのチャンスを得ます。

 

 

みんな胸の中で思います、これが新しいAqoursの始まりなんだ。

 

  『6人で

 

結果は失敗。初歩的なミスをしてしまい期待どうりの結果は出せませんでした。

同時に、振り返ればいつも安心させてくれた3年生がもういないことを再認識します。

寂しさと今後への不安を抱える6人。  それでも前に進まなければ答えは出ません。

 

結成した時を思い出しながら、また0から始めようとします。

答えを探す6人。今の自分たちに必要なものは何なのか、

優勝した時の私たちと今の私たちではいったい何が違うのか。

千歌たちはその答えを教えてくれるかもしれない人に連絡を取ります。

卒業旅行で東京を訪れていたSaint Snow の二人です。

 

砂浜で今の6人のパフォーマンスを見て、聖良はハッキリと伝えます。

 

勝戦のパフォーマンスを100とするなら

今のAqoursは30、20ほどの力しかない。   

それほどまでに卒業した3年生の存在は大きかった。

 

不安で心が乱れていると言われる6人。    

 

ルビィは呟きます。『でも、どうしたら…

 

そんなの、人に聞いたってわかるわけないじゃない! 

 全部自分達でやらなきゃ、 姉様たちはもう…   いないの!

 

そう叫んで走り去る理亞

 

 

聖良から理亞の現状を聞く千歌たち。

  

函館でのライブを経て、新しい仲間と1からグループを作ろうと努力する理亞。

しかし、温度差や理亞について行く自信がないと

彼女の元を去ってしまいます。一人で前に進めずにいる理亞

 

砂浜で今のAqoursを見てほしいと言われた時、彼女の顔は一瞬戸惑ったように見えました。

もしかしたら自分だけが前に進めていなかったらどうしようと、焦っていたのかもしれません。

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彼女の部屋にはずっと、クリスマスフェスティバルのポスターが飾ってあります。

それほどまでにクリスマスでの経験は彼女の大切なものになっていたのでしょう。

彼女の時間はまだあの時から動き出せていないのかもしれません。

 

 

 

 忘れたわけではないけれど、見えなくなったもの(現実も含め)

劇中で2つのグループが抱える問題。

Aqoursの6人は、歩み出す中で3年生がいない寂しさを知り、本当はもう知っているはずの

大切なものが、暗闇で見えなくなっていた様に思えました。

 

理亞は仲間との温度差ゆえにまた一人になっていました。

本当はもっと仲良くしたい、新しい仲間とのスクールアイドル活動を楽しみたいと

思っている筈なのに。

同じように現状に悩むAqoursの、ルビィの態度にイラつき、『遊びじゃない!』と

叫んだのも不器用さゆえかもしれません。

 

 目指すもの、超えるべき存在、その輝きが眩しすぎて

彼女も大切なものが見えなくなっていたのかもしれません。

 

仲間が遠ざかって、一人になっても彼女は走っています。

 

 

理亞は北海道予選で敗退した時のことを思い出していました。

大好きな姉との約束を果たせなかった、

一番泣いて欲しくない人に 

一番流して欲しくない悔し涙を流させてしまった。

 

   『自分のせいで』

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 自分が全て壊してしまったと思っている理亞

 

自責の念と、まだ戦い続けることが出来る自分が、

姉様の分も頑張って次は絶対優勝しなきゃ。

これまでの自分たちに追いついて追い越さなきゃ。

不器用で真っ直ぐな彼女のその想いの強さが、

周囲との温度差を生んでいたのかもしれません。

 

 

ちょっと現実の話をしますが、理亞の抱える問題って自分たちにも

当てはまるような気がしたんです。

 

普段Aqoursから、ラブライブから計り知れない感動や輝きをもらってるんですが、

それでも現実は厳しいことがいっぱいあります。

 

そのせいで、本来持っているはずの勇気や優しさを見失ってしまうときもあると思います。

その問題の解決策は人それぞれ、自分で見つけるしかありません。

家族と過ごしたり、好きなことをしたり、仲間とあったり。

 

そういった中でみんな必要な答えを見つけ出しているはずです。

 

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一人で走る理亞。  ふとある場所で立ち止まりです。

そこは去年クリスマスライブの選考会をした場所です。

新しい一歩を踏み出すための勇気をもらった大切な思い出。

 

必死に足掻いて、それでも上手くいかずに空回ってるせいで、気付けていない大切なこと。 

それをイタリアでの成長を経たルビィが、Aqoursが気付かせようとします。 

 

理亞の元にやってきた聖良

 

今からここで、私たちだけの、ラブライブの決勝を

 行います。       Aqoursと私たちだけの。 

 もし決勝の舞台に立てたら、このダンスと歌だって

 決めてありましたね。 

 

それは理亞が一番叶えたくて叶わなかった夢でした。

聖良の携帯には、Aqoursの9人が写っています。一度砕けてしまった雪の結晶が、

優しい水の助けを得て再び形を取り戻したように感じました。

 

 携帯越しにルビィは言います。

一緒に進もう。甘えてちゃダメだよ!

 

正直この言葉が一番刺さりました。自分にも言われてるような気がして。

 

 

歌いましょう

うん!

二人で、このステージで、Aqoursと全力で

こうして2つのグループの幻の決勝戦が始まります。

 

幻のラブライブ!勝戦、聖良から理亞への想い

Saint Snowの新曲『Blieve  Again』

この歌詞の中で聖良は理亞に、『どんな時も自分を信じて!』と願っているようでした。

理亞は力強く、全力で歌います。

新しくなれ!古い殻を破って!

 進め できるね?出来るよ!

 次の場所へダッシュ

 Blieve!(信じる!)

 Again!(何度でも!)

 何度でも熱くなれ自由になれ! 

 

これまで一緒に戦ってきたAqoursと、大好きな聖良に宣言するように 

 

歌い終わった後に聖良は言います

 

今のこの瞬間は決して消えません。Saint  Snowは、

 私と理亞のこの想いは、ずっと残っていく。

 理亞のこの想いはずっと残っていく。

 どんなに変わっても、決して変わることはない。

 だから追いかける必要なんてない。         

 

それが伝えたかった聖良。

二人は抱き合います。 

その姿は予選を敗退した時の二人と同じでした。 

でも今度は違う、やっと二人の願いが叶って理亞の迷いや葛藤は 

本当の意味で新しく前に進む(気持ち)へ変わりました。 

 

 

その(気持ち)を受けっとたかのように今度はAqoursが歌います。 

新しく踏み出す彼女たち自身への エールを送るように。 

 

曲が終わる頃には夜が明け、新しい1歩を踏み出そうとする新生Aqoursと理亞は 

これからのために必要なことに、迷う必要なんてないと気付いたように感じました。 

理亞に一番大切なことを気付かせたAqoursも同時に、自分たちに必要な事が何か気付きます。 

 

2つのグループが、再び答えを見つけ出したこのシーンに、 

一番感動しました。

もっといろんな人に見てもらいたい!

このライブを目の前で見ていた渡辺月

 

『凄い!スクールアイドルって本当にすごい!

 このラブライブ僕たちしか見てないなんて、

 そんなのもったいないよ!

 

そう言って学校の生徒たちに動画を見せます。

 

そしてAqoursのライブに協力しようと、大勢の生徒が集まります。

月は言います。

『あのライブを見て、何か出来ないかって。

 そして気づいたんだ、僕たちがどうして部活を

 やっているのか。楽しむためだって。

 

 僕たちも本気にならなきゃダメなんだ 

 

 その事をAqoursとSaint  Snowが教えてくれたんだ!』

 

僕も全く同じ気持ちでした。

今回僕は、友達にこの映画を紹介してみました。普段ならそんなこと絶対しないんですけど笑

まだ公開から1週間足らず、これから足を運ぶ人もいると思います。

それでもこの作品を知らない人はたくさんいます。

テレビシリーズは見てきたけど、映画はちょっと…そういう人もいるはずです。

 

僕はそんなの勿体無いと思いました!

僕の友達も、テレビ版は見たけど劇場版見るかは半々と何人かは言っていました。

でもちょっとでも見るつもりなら一緒に行かない?

そう誘ったらOKしてくれた友達もいました!

 

 

現実的なことを言うと現在の劇場版の上映館数は128館と決して多くはありません。

なので一人でも多くの人が足を運ぶことが重要かなと思いました。

より多くの人に、まだこの世界を知らない人にも知ってもらいたい。

この感想記事を書こうと思ったのも、まだ見ていない人に見て欲しいと思ったからです。

 

迷ってる友達を誘えたのも、月ちゃんのお陰かもしれません。

感想まとめとエンドロール

 まずはエンドロールの理亞から。エンディングでは、笑顔で勧誘をする理亞の姿が描かれていました。

そんな彼女に声をかけるひとりの生徒。 一瞬間をおいて振り返った理亞の表情を見て、

もしかしたら離れていった仲間が戻ってきてくれたなかな?と思いました。そうだったら良いな。

 

僕はこの作品に、大切なものをたくさん教えてもらいました。

どちらかというと、再認識と言いた方が良いかもしれません。

 

流石は「未来へはばたくすべての人に送る、最高のライブエンターテイメント・ムービー」

 

この作品が一人でも多くの、新しい自分、なりたい自分を目指す人々に届きますように

 

 

KH(けーいち)