僕の一番好きな映画、声のタイムトラベル「オーロラの彼方へ」

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今日は趣味でもある映画から「オーロラの彼方へ」の話を書こうと思います。

よければ見ていってください!

 

 

あらすじ

1999年、ニューヨークではオーロラが観測されていた。

主人公ジョンは自宅で無線機を発見する。適当にいじっていると、

同じように無線機をいじっていた男に繋がる。妙な事に相手の男は30年も前の

NYメッツの話ばかりしてくる。ジョンはふと相手の無線機の番号を聞くと、

男はCQ15と名乗った。しかしその番号はジョンが今使っている無線機の番号だった。

更に男は自分の子供にチビ隊長と呼びかけた。それは自分が小さい頃、

父から呼ばれていた愛称だった。その瞬間ジョンは全てを悟った。

無線機の向こうにいる男は30年に殉職した消防士の父親だと。

 

声のタイムトラベル作品

タイムトラベル作品といえば、登場人物が過去や未来へ行って歴史を変える

というのが一般的な印象だと思うんですが、この作品が時間を飛び越えるのは

声だけなんです。

30年前に死んでしまった父の運命を変えようと必死に声で交信する親子の姿は、

他では見られないものだと思います。

感想

初めて見たのは小学生の時でしたが、様々な苦難を乗り越えて取り戻した幸せに

ただ涙を流していた記憶があります。

 

実はこの作品を観るまで、タイムトラベル作品ってあまり良い結末がない印象があって

苦手意識があったんですが、この作品は見事にそれを払拭してくれました。

これまで以上にもっといろんな作品を観てみよう、探してみようと思わせてくれた

作品だからこそ、一番人に勧めたい、大好きだと素直に伝えられる作品です。

 

好きなシーンや台詞 

多過ぎて語れるか難しいですがあえてあげるなら2つのシーンです。

 

一つ目は主人公ジョンが、無線機で話しているのは30年前のまだ生きている

父親だと確信し、どうにか助かって欲しくて警告するシーン。

 

しかし、この時父のフランクの方は無線の相手が、30年後の息子だなんて

到底信じてなんていません。冷静に考えれば当たり前なんですが

古い無線機でたまたま通信できた相手が未来人であなたは消防活動中に

死ぬなんて言われても、タチの悪い悪戯としか思えないですよね。

 

このシーンで感じたのが、

 

たとえ目の前で奇跡が起こったとしても

人はそれを理解し、受け入れるのには時間が必要だという事。

そして起きた奇跡を理解するのにも時間がかかるが、誰か

にそれを理解してもらうのは、もっと難しいという事です。

 

フランクは苛立ち、ふざけた事を言うな!と無線機を切ろうとします。

 

たまたま30年前と交信できただけで、今切れば二度と父親を救うチャンスは

来ないかもしれません。

 

フランクの声を遮ってジョンは必死に伝えます。

「よく聞いて!父さんは長年の経験と直感から逃げ道を決めたようだが、

反対の道なら助かったんだ!反対なら!」

 

なんども良い加減にしろと叫びそうになるフランクですが、ジョンの必死さに

口を止めてしまいます。 しかし無線は不安定になり切れてしまいます。

 

そして倉庫火災当日、ジョンのいった通りの場所で火災が起こり、

フランクは取り残された女性を助けに中に向かいます。

 

 女性を発見し脱出しようとするフランクですが火がどんどん迫ってきます。

 

逃げ道は二つ、自分自身の経験と直感が目の前の扉を開けろと言います。

 

しかし、その瞬間にジョンの言葉を思い出します。

 

「反対の道なら助かる」と。

 

その瞬間、フランクはその言葉を信じ反対の道を選びました。

そして下に続くスロープに飛び乗ります。

 

スロープを滑り降りている=歴史が変わっていく最中、未来のジョンに

見たことが無い父親の記憶が流れ込んできます。

 

一緒に飲んでいた幼馴染に確認し、父はガンでなくなったと聞きます。

この瞬間に父の過去が変わったことを確信します。

 

フランクは生きていることをジョンに知らせるために家の机に

ハンダゴテでメッセージを刻みます。

 

『I'M   STILL   HERE    CHIEF   (まだ生きてるぞ 隊長)』と。

 

そして二人はまた交信することが出来ました。

今度はお互いの事をしっかりと理解した上で。

 

オーロラが起こした奇跡ですが、

それは声で二つの時代を繋げただけで、

過去を変えた奇跡はジョンの父を思う気持ち、

彼を信じて自分の運命を変えたフランクの決断。

 

二人の行動が起こした奇跡なのです。

 

ここまでが一つ目のお気に入りシーンです。

 

ふたつめは物語の終盤です。

 

二人は30年の時間を埋めるかのように話し続けます。

 

ですが歴史の改変が悪い出来事まで起こしていきます。

 

本来は生きているはずの母親が、30年前の連続殺人事件

の被害者になっていたのです。

 

それだけだはなく、ジョンのかつての恋人もジョンと出会ってない事に

なっていたり事態は悪い方向に進んでいきます。

 

フランクと再び交信できたジョンは相談し、二人で連続殺人を

阻止しようと奮闘します。

 

 

2つの時代で犯人を捜査しますが、互いに命の危険に晒さていきます。

 

努力の甲斐あってフランクは犯人から妻や本来死ぬ運命に無い女性を

助ける事に成功しますが犯人には逃げられてしまいます。

 

そして犯人はその夜、自宅に復讐に来ます。

 

30年後の同じ時間、ジョンの元にも生き延びていた犯人が

自分を嗅ぎ回るジョンを抹殺しようと襲撃しに来ます。

 

もみ合いになり、今まさに拳銃で撃たれそうなところで、

 

過去ではフランクが犯人の右手をショットガンで撃ち抜き、撃退します。

 

その瞬間、未来ではジョンの首を絞めていた右手が消滅していきます。

 

また過去が変わっていったのです。

 

そして一つの銃ロが犯人に向けられ放たれます。今度は心臓めがけて

 

 

ジョンが起き上がり振り返ると、

 

そこには銃を持つ父の姿がありました。

 

二人は抱き合い、フランクは言います。

 

『まだ生きてるぞ 隊長』

 

遂に苦難を乗り越えて二人は再会出来ました。

空にはオーロラがかかっています。

 

 

最後に

初めての映画感想ブログでしたが、どうにか文字に表すことが出来ました。

初めて書くなら自分にとって特別な思い入れのある作品が良いと思い、

この作品の感想を書かせて頂きました。

 

最後までお読み頂き、本当にありがとうございます。

そして、ぜひこの作品を見ていただければと思います。